当社の最も大きな特色の一つが、製造ラインにおける3D CADデータの共有でしょう。当社の作業風景を見た方の多くが、製品のバラ図が無く、全ての作業者がモニターに映し出される3D CADデータを見ながら作業を行っていることに驚かれます。しかもその3D CADデータは、部品ごとではなく、製品が完成した状態で共有されています。このため、実際の製品の組み上がり後に部品同士が干渉するようなこともなく、作業者も完成形をイメージしながら個々の部品の加工を行えるため、結果的にミスも減り、製品品質の向上と納期の短縮に大きな役割を果たしているのです。

＜3D CAD化のメリット＞

• お客様が製品の完成イメージを製造前に確認できる
• 部品同士の干渉など、最終組み付け時の齟齬が激減
• 作業の効率アップ＆ミスの低減による納期の短縮

精密板金加工での切断作業において、かつてレーザーはタレパンに比べてコスト面で不利だというのが常識でしたが、近年ではその差も僅かなものとなりました。そうなると、金型が不要で複雑な形状加工も得意、厚板にも薄板にも対応でき、切断面がきれいで後処理不要なレーザー加工の優位性が際立ってきます。
当社では、早い時期から切断加工はレーザーに特化。業界最高峰の評価も高い独トルンプ社のレーザー切断機をメインマシンとし、穴あけ加工や、ネジ穴加工など、それぞれの用途に特化した設備を揃え、精度の高い製品を短時間で仕上げるための加工ラインを整えています。
※画像は当社のレーザー切断機器で実際にカッティングしたサンプルです。

精密板金加工の工程において、最も重要であるといわれる曲げ加工。当社では、この工程においても世界的に揺るぎない評価を誇る独トルンプ社のベンダーを導入。その剛性の高さからくる曲げ精度の違いは圧倒的で、このことが、当社にてワンストップで製造される筐体製品等の最終的な組み付け精度の違いに如実に現れてくるのです。
このトルンプのメインマシンの他にも、アマダのプレスブレーキを配備し、質・量ともにお客様のあらゆるご要望に高いレベルでお応えできる製造ラインをご用意しております。

＜NCプレスブレーキ＞
トルンプ　TruBend 5130　2台

■ 対応サイズ： 長さ3000mm／曲げ寸法800mmまで
■ 対応重量：対応重量：130ton

本体性能はもちろん、金型でも高い評価を誇る独トルンプ社製のプレスブレーキ。当社でも様々な金型を保有し、特殊な曲げにも対応可能です。

溶接加工の工程においては、歪みや溶接焼けが極めて少ないファイバーレーザー溶接機を導入。仕上がりがきれいなため後処理が不要で、工程の短縮にも一役買っています。
精密板金加工において、溶接は仕上がり品質に直結する重要な工程の一つですが、比較的作業が容易なファイバーレーザーでさえ、その品質の善し悪しは作業者の技量に左右されるのもまた事実です。
当社では、作業経験10年以上の熟練の作業員が溶接作業を担当。熱によるわずかな歪みさえも計算に入れた職人技で、精度の高い製品を次の工程へとつなげています。

当社が得意とする大きなサイズの製品を、社外に持ち出すことなくそのまま自社内で塗装まで完了できることは、真のワンストップ生産を誇る当社の製造ラインの最大の自慢の一つです。塗装対応サイズの決め手となる焼き付け乾燥釜はW 3800 × H 2500 × D 3500mmの大容積を誇り、サイズの大きな筐体製品でも丸ごと納めることができます。また、塗料についてもアミノアルキド樹脂塗料や、アクリル樹脂塗料など、多種多様な塗料を取り揃え、お客様の製品の使用環境や用途に合わせ、最適な塗装方法をご提案いたします。
塗り上がった製品はお客様のご要望により、剥離検査、膜厚計測、色差検査、光沢検査に対応いたします。

板金・塗装工場と同敷地内に約100坪のアセンブリー専用工場棟を併設。板金、塗装工程を終えた製品は、滞ることなくアセンブリー工程へと運ばれ、専属の作業員により、ネジ止め、コーキング、配線作業などが行われ、完成品となります。
また、広大なアセンブリー棟は製品の一時保管場所としても利用できるため、お客様のご都合に合わせ、最適なタイミングで製品を出荷することが可能です。

品質管理においては、各作業工程において寸法精度、外観精度、出来栄え品質確認検査等を行い、全ての製品に対して常に最善の品質を確保できるよう努めています。
また、出荷時には、お客様ご提供のチェックシートでの検査はもちろん、自社基準に基づいた独自の品質検査を行い、常に安定した品質の製品を出荷できるよう万全の体制で臨んでいます。
これら厳しい検査に合格した製品は、自社内で丁寧に梱包を施し、自社トラック、もしくは運送会社便にてお客様の元に速やかに発送いたします。